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カビ掃除に熱湯は意味ある?死滅に必要な温度などを解説

豆知識カビ くらしの研究室

カビ掃除について調べてみると「熱湯をかける」ことを推奨しているサイトが多く存在します。

果たして、本当に効果があるのでしょうか?

「熱湯じゃないと駄目なの?」

「必要な温度って、具体的に何度?」など、疑問が湧いてきますよね。

そこで今回は、カビ掃除に効果的な熱湯の温度などを詳しく解説します。

カビ対策グッズ

「カビが死滅する温度」について

透明の鍋に入ったお湯

カビは多くの場合、50℃の熱湯でほとんどが死滅します

カビは糸のような菌糸と胞子のセットで成り立ちますが、菌糸の方は比較的熱に弱いのです。

一方の胞子は耐熱性に優れているため、胞子まで死滅させるとなると、より高温の熱湯を長時間かけ続ける必要があります。

80℃のお湯を30分ほどかけ続けると胞子が死滅するとされていますが、カビの種類によって異なることを含めて考えても、現実的ではありません

参考元:“カビ対策マニュアル 基礎編 – 文部科学省”. カビ対策マニュアル.https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sonota/003/houkoku/08111918/002.htm,(参照2024-06-12)

カビの耐熱性と熱の与え方の関係

お湯と炭

カビの耐熱性は「どう熱を与えるか」で異なります。

熱湯をかけて加熱するような方法を「湿熱」、水を利用しない加熱方法を「乾熱」と呼びます。

炎で直接炙る行為は、乾熱の分かりやすい例といえるでしょう。

問題のカビですが、乾熱に対する耐熱性が驚くほど高いのです!

例えば、胞子を乾熱によって死滅させようとした場合、120℃以上の熱で60〜120分以上加熱しなければなりません。

加熱すれば良いわけではなく、乾熱と湿熱の違いがカビ掃除にはとても大切なのです。

熱湯はカビの予防になる?

鍋に入ったお湯

50℃以上の熱湯であれば、場合によりますが予防になるといえます。

カビの繁殖には胞子へ栄養を渡す菌糸が必要なので、その菌糸を熱湯で死滅させることでカビの発生を防ぐことにつながるのです。

実際熱湯をかけてカビを予防する場合は、水温が低下することも考え60℃くらいのお湯を準備すると良いでしょう。

ただ、繰り返しになりますが、これはカビの種類や状態によります。

例えば黒カビは素材の奥まで根っこを伸ばしているため、表面付近しか加熱されない熱湯だけではカビ対策として不十分かもしれません。

関連記事:衣類についたカビの対処方法と予防方法とは?洗濯して大丈夫なのかなど解説

熱湯だけでは不十分!カビ取りや予防には◯◯がおすすめ

掃除道具のイメージ図

カビ掃除や防カビに熱湯は効果的ですが、これだけだと十分とはいえません。

より効果的なカビ取りや防カビには、さまざまなアイテムを使用するのがおすすめ。

基本的にカビ掃除で用いるアイテムは、下記の5つです。

特徴 おすすめの場所など
中性洗剤 ・除菌力は弱め

・多くの素材に使用可

・基本的に場所を選ばない
塩素系漂白剤 (カビ取り剤) ・除菌力が強い

・カビを根から分解できる

・素材によっては使用不可

・お風呂場などの水回り
エタノール(除菌用アルコール) ・除菌力が強い

・素材を傷める可能性がある

・拭き掃除したい場所

・キッチン用品

重曹 ・除菌力は弱め

・素材によっては使用不可

・刺激が強い薬剤を使いたくない場合に
酸素系漂白剤 ・重曹よりは強めの除菌力

・カビ含む表面の汚れを浮かし取る

・洗濯槽や衣類

・プラスチック製品など

カビが発生しやすい環境を整えないことが前提ですが、カビ対策として防カビグッズを使用するのがおすすめです。

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