エアコンの中はカビのユートピアだった・・・
夏真っ盛り、大活躍の「エアコン」。
高度成長期(1960年代半ば)にはカラーテレビ、クーラー 、自動車は三種の神器(3C)と言われていましたが、もうエアコンのない夏なんて考えられないくらいの必需品になっています。
しかしエアコンは高いところに設置してあり、お手入れが難しいものです。
また汚れが目に付きにくいため、気がつけばカビが生えていたなんてことも・・・。
カビがはえてしまったきのさん家のエアコン・・・(ToT)
エアコンのカビ予防対策は万全ですか?!きのさんのブログを読む
今回はエアコンのカビやお手入れについてお話しします。
カビ臭がしたら、エアコン内はカビのユートピア
カビは元々無臭です。カビ臭はカビが繁殖する過程で分泌されてたものがニオイの原因になります。エアコン起動時にカビ臭がしたら、カビが繁殖しているサインです。
エアコンはカビが繁殖する条件が揃っています。
1.エアコン内部は狭く、風通しが悪い。
2.使用中は部屋を締め切って換気をしない。
3.冷房・除湿運転すると冷却ファンが結露、湿度が高い。
4.カビの栄養も豊富
カビは空気と一緒にフィルターを通り抜けて、エアコンに入り込みます。
エアコンのフィルター、ドレンパン、熱交換器、ファン、内壁は汚れがたまりやすくなっています。中には抗菌仕様のものがありますが、効果が永遠に持続するものではありません。
カビ対策としてよく聞くのがフィルター掃除ですが、暑い中の掃除をわずらわしく感じる方も多いのではないしょうか。かくいう私もその一人です。なぜ、フィルターの掃除をしないといけないのでしょうか。
フィルター掃除、やるべきかやらないべきか、それが問題だ
フィルター部分は乾燥しているためカビが生えにくいのですが、フィルターやダストボックスにホコリが溜まるとカビの餌になります。また室内でタバコを吸うとさらにホコリが付きやすくなります。タバコのヤニ、植物樹脂「タール」がベタベタしているのが理由です。
シーズン中のフィルター掃除を推奨するのはそのためです。
空気を吸い込む時にホコリが溜めると空気の流れを遮り、電気代も上がります。
エアコンのカビを放置すると、カビ臭だけでなくカビによるアレルギー疾患などを患う可能性があります。
カビが生えてしまったら・・・
カビが生えた時、久しぶりにエアコンを動かす時などにエアコンのお手入れをします。メーカーや機種によりお手入れ箇所や方法も異なりますので、使用しているエアコンの取扱説明書を必ず確認してください。ここではお手入れの要点をまとめました。
お手入れ前に
運転中はエアコン内でファンが高速回転しています。必ず運転を停止して、電源プラグを抜くかブレーカーを切ってください。
注意点・使ってはいけないもの
40℃以上のお湯。プラスチック部品が変形することがあります。
漂白剤・みがき粉。部品を傷めてしまうため使わない。
部品を直射日光に当てない。劣化の原因になります。
自分で掃除できるところ
本体・前面パネル・ルーバー(風向板)
柔らかい布で乾拭き、または水かぬるま湯で濡らした布をよく絞ってから拭きます。
フィルター
フィルターを取り外します。掃除機の設定を“弱”にし、ホコリを吸い取った後、水で洗い流します。汚れがひどい場合は、台所用の中性洗剤で洗います。
洗ったあとは日陰で乾かします。
掃除の目安
自動掃除機能がある機種:1シーズンに1〜2回、ダストボックスのホコリも取ります。
自動掃除機能がない機種:2週間に1回
室外機
外に設置してあり見落としがちな室外機。エアコンを本格的に使用する前・台風後がお手入れの目安です。
・無理をしない手でとれる範囲で、付着したゴミを取ります。
・室外機周辺(側面、裏側 吸込口、吹出口)に置いた物や生えた草を取り、風通しを良くます。
ほこりやゴミで室外機の吸い込み部分が閉ざされてしまうと、風量の効率が下がり、電気代が上がる原因に。
・排水ホース(ドレンホース)を下向きにして、泥やゴミを取ります。ゴミなどが詰まると排水できず逆流して、エアコンから汚水が出る場合があります。また虫の住処になっていることもあるので、忘れずにチェックします。
エアコンの内部洗浄
ドラッグストアなどで洗浄スプレーが販売されていますが、各メーカーは推奨していません。
理由は、エアコン内部に残った洗浄剤が部品の割れ・劣化などで故障原因になる可能性があります。
また火災の原因にもなり、発火する事故が実際に起きています。原因はエアコンの内部にある電気部品に洗浄液が付いてしまったことです。
またカビがひどいと洗浄スプレーでは完全に汚れを落としきれない場合もあります。
専門知識がなく分解すると故障する恐れがあるため、エアコンの内部洗浄をする場合は、メーカー窓口・販売店・専門業者に頼むことをおすすめします。
エアコンのカビ対策
カビは落ちにくいため、お手入れの手間を省くためにもしっかりカビ予防をします。
1 換気をする
空気の流れがないとカビはその場に留まり、成長し菌糸を伸ばします。成長が進むとついた物の中まで菌糸が伸び、取れにくくなります。カビ取りしても内部に菌糸が残るため、またカビが生えてきます。そのためカビがつかないよう風通しを良くします。
換気は5分程度を目安に、部屋だけより家全体を換気したほうが良いです。
換気するタイミングはエアコン起動前や夏場は気温の低い朝方。運転中に換気する場合、換気中は温度を少し高めに設定。
換気の度に電源を切らない。電気代が上がり、エアコンの効率が下がります。
2 冷房・除湿運転後の内部乾燥
内部乾燥とはエアコン内の乾燥機能で90分ほど時間がかかります。今は運転停止後に自動で乾燥する機能がほとんどです。消し忘れたと思い、停止ボタンを押すと内部乾燥が終わりますので、ご注意ください。
※すでに発生しているカビを取り除く機能ではありません。
※内部乾燥がない場合は、送風運転を3時間ほど行います。
3 シーズン中のフィルター・ダストボックスの掃除
4 カビ予防剤を使う
今は置き型・スプレータイプなどいろんなエアコン用のカビ予防剤が出ています。使いやすさや無香料など、好みに合わせて選びます。
市販のものは防カビ・抗菌成分やバイオ(微生物)でカビを抑えるものが多く、効果は2〜3ヶ月程です。
カビが生えていない新品時やお手入れ後の設置が効果的です。
おすすめビッグバイオのエアコン用カビ予防剤
エアコン天面部の吸気口に設置するだけで、BB菌がカビより先に繁殖して、カビの発生を抑えます。効果は約6ヶ月間と長持ち。
長期間、暑い時期が続き冷房を使う機会が増えています。冷房シーズンが終わった後、暖房の結露によるカビ対策にも効果的です。ぜひお試しください。
※すでにカビが生えている場合は、エアコンのお手入れをした後に設置してください。
BB菌は自然界に分布する枯草菌の一種で、納豆菌の仲間です。安全性も確立しています。
エアコンや高所の設置が難しい場合は・・・
お部屋のカビをBB菌が抑えることにより、エアコン内部へ入り込むカビを減らします。吊り下げや置き型なので、設置もカンタン。風通しの良いところに設置するのが効果的です。
フィルター掃除はハードルが高いですが、換気・内部乾燥・予防剤を行うだけでも違います。
まだまだ暑い日が続きますが、エアコンをきれいにして乗り切りましょう!