水質悪化のサインを見逃すな!水槽のSOSや水質悪化の原因とは
水中を泳ぐ金魚やメダカ、熱帯魚の姿は見ている私たちを癒やしてくれます。
しかし、その美しい水槽の中に、実は危険なサインが潜んでいるかもしれません。
水質の悪化は、水槽内の小さな生態系を一気に崩壊させかねない深刻な問題です。
今回は水槽の水質が悪化した際にどのような変化が見られるのか、そしてその原因と対策について詳しく解説します。
水槽の状態でわかる水質悪化のサイン
水質の変化は水槽の状態から判断することが可能です。
飼育環境の悪化は魚にとってストレスでしかありません。
病気や早死になどにもつながるため、下記のような症状が見られた場合は水を交換するようにしましょう。
本来ならば、こうしたサインが出る前に水換えをしておくのが適切です。
- 水が濁っている
- 水面に泡が溜まっている
- 水槽から変なニオイがする など
この章では、水質悪化のサインについて解説します。
水が濁っている
白や茶色など、水が明らかに濁っている場合は水質の状態が悪くなっているサインです。
色によってその原因はさまざま。
例えば、白く濁っている場合は、水槽内の有害物質が分解されきっていない可能性が考えられます。
本来であれば水槽内のバクテリアが有害物質を分解してくれますが、水の交換を怠っているとその分解が追いつかない場合があります。
次に茶色く濁っている場合ですが、これはろ過フィルターのつまりが原因かもしれません。
水の濁りは原因はなんであれ、魚が住む環境が悪化していることの表れです。
水が濁っていると感じたらすぐに水を交換し、場合によっては周辺機器の掃除も行うようにしましょう。
水面に泡が溜まっている
水面の泡がしばらく経っても消えない場合、タンパク質が正常に分解されず飽和状態になっている可能性があります。
タンパク質は魚の餌やふんに含まれているもので、水面の泡が消えないのは餌のあげすぎが考えられるでしょう。
または、バクテリアの死骸がタンパク質として溜まる場合もあります。
どちらにせよ、水質の悪化である点に変わりはないため、水換えを行ってください。
水面に油膜が張っている
水面にギラギラと光る、油の膜のようなものが張るのも、タンパク質が分解されていないことが原因で起こる水質悪化です。
水槽から変なニオイがする
生き物を飼っている以上、さまざまなニオイがするのは当然です。
しかし、中でも強いアンモニア臭やドブのようなニオイがする場合は水質の悪化が進んでいるサインといえます。
アンモニア臭やドブのようなニオイがする原因として、水中のバクテリアなどの生態バランスが崩れて正常に生物ろ過ができていないことがあげられるでしょう。
ニオイに気づいたタイミングで、早めに対処することをおすすめします。
魚が水面で口をパクパクしている
魚が水面で口をパクパク、開いたり閉じたりしているのは酸素不足で苦しんでいるサイン。
酸素が不足している=水質の悪化と考えて良いでしょう。
なぜ酸素が不足するのかというと、分解されなかったタンパク質などが水中に多く溶け込んでおり、酸素が水に溶け込むことができないためです。
水質悪化が招くトラブル
水質が悪化したまま放置しておくと、魚の病気やストレスなどによる死亡などにつながります。
また、水槽内のバクテリアが死滅したり水草が枯れてしまったりなど、水槽内の生態系が一気に崩壊してしまう恐れもあるでしょう。
水質が悪化してしまった場合の水質改善方法
水質の改善方法として大切なのは下記の3ステップです。
- 水換えを行う
- 原因を洗い出す
- エアレーションを設置する
水質悪化を確認したら、まずは水の交換です。
この際、多い場合でも水槽のおよそ3分の1程度の水換えを、2〜3日おきにすると良いでしょう。
そのあと、原因を追求し同じ問題を繰り返さないよう改善します。
餌の量を変えたり、ろ過フィルターのランクを上げたりなど、原因によって改善点はさまざまです。
次にエアレーションを設置して水中内の酸素濃度を高め、バクテリアの動きを活発化させましょう。
そうすることで、ろ過能力の向上が期待できます。
水質悪化を予防する方法
水質の悪化を予防する方法として、下記をご覧ください。
- 水槽内をこまめにチェック: 水の色や透明度、魚の行動に変化はないかなどを観察する
- 餌を適切な量を与える: 魚の種類や大きさ、水温に合わせて餌の量を調整する
- 水草などの導入: 水質浄化に役立つ
- 直射日光を避ける: 水温上昇やコケの発生を防ぐ
- 定期的な水換え
- ろ過装置のメンテナンス: 定期的な掃除、交換
- 水温管理:魚の種類に適切な水温
やはり定期的なメンテナンスが大切となります。
熱帯魚や金魚など、魚を初めて飼育する人にとっては特に難しいかもしれませんが、小さな命を育てるためにはとても重要なこと!
忘れたり、サボったりせず観察を続け、定期的な水換えやメンテナンスを行いましょう。
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