くらしの研究室

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室内カビに効果的な換気対策について〜カビの原因についても解説〜

カビ くらしの研究室

室内に発生するカビは、見た目の不快感だけでなく、健康被害や建物の劣化にもつながる深刻な問題です。

特に日本の気候は高温多湿になりやすく、カビが繁殖しやすい環境が整いがち。

近年、住宅の気密性が高まったことや在宅時間の増加により、室内のカビ問題はより身近なものとなっています。

しかし、カビの発生メカニズムを理解し、適切な対策をすることで、快適で健康的な住環境を維持することができます。

今回は室内カビが発生する原因から具体的な予防策、そして放置した場合のリスクについて解説します。

日々の生活に取り入れやすい実践的な対策をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

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室内にカビが生える主な原因とは

ウイルスと除菌スプレーのイメージ

室内カビは温度・湿度・栄養源という3つの条件が揃うことで目に見える形で発生します。

空気中には常にカビの胞子が浮かんでいます。

3つの条件を満たした際にカビの胞子が成長・増殖し、私たちの目にも見えるようになるのです。

カビが発生しやすい温度と湿度の条件

カビは20〜30℃の温度帯で最も活発に繁殖します

これは人間が快適と感じる室温とほぼ一致しており、日常生活を送る上で避けられない温度域です。

特に梅雨時や夏場は要注意ですね。

この時期は室内温度だけでなく、湿度もカビの好む範囲に入りやすくなります。

湿度については60%以上からカビの繁殖リスクが高まり、80%を超えると急激に増殖するとされています。

室内全体の湿度はそこまで高くなくても、浴室やキッチン、押し入れ、部屋の隅などは日常的に高湿度になりやすい場所。

日常的に気にかけるようにしましょう。

とはいえ、湿度がいくら高くてもカビの栄養源となるホコリなどがなければカビは発生しません。

これらの汚れは日常生活の中で自然と蓄積されるため、室温や湿度の管理のほかに、定期的な清掃も重要です。

換気不足や結露など、家の環境による影響

「高気密・高断熱」をうたう建造物は、その構造上湿気が溜まりやすい欠点があります。

十分な換気を行わないと調理や入浴、汗や呼吸によって発生した水蒸気が室内にこもり、カビの温床となってしまうのです。

さらに、家具を壁にぴったりと配置すると、壁と家具の間に空気の流れが生まれず、湿気がこもりやすくなります。

北側の部屋や日当たりの悪い場所も、湿度が高い状態が続きやすいため注意が必要です。

カビの発生はジメジメした梅雨の季節などのイメージが強いかもしれませんが、実はカラッと乾燥した冬場も油断は禁物。

寒さを避けて、あまり換気を行わないと室内の湿度が高まる一方。
さらに、室内と外気の気温差によって結露が発生することがあります。

この水分がカビの発生源となり、特に窓枠やサッシ周辺、クローゼットの奥などで黒カビが繁殖しやすくなります。

ライフスタイルの変化で広がるカビ発生箇所

在宅勤務やリモートワークの普及により、一日中室内で過ごす時間が増えています。

人が長時間滞在することで、呼吸や汗による水蒸気の発生量が増加し、室内湿度が上昇しやすくなっています

洗濯物の室内干しも、カビ発生の大きな要因です。

乾燥に時間がかかると、洗濯物自体にもカビが生える可能性がありますし、室内全体の湿度を大幅に上昇させます。

特に冬場や梅雨時など、外干しが難しい時期には注意が必要です。

また、加湿器の過度な使用も湿度上昇の原因となります。

冬場の乾燥対策として加湿器を使用する際は、湿度計で適切な湿度(40〜60%)を維持することが大切です。

観葉植物の水やりや水槽の設置なども、室内の湿度を上げる要因に。

これらを置いている部屋では、より意識的な換気や湿度管理が求められます。

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室内カビを防ぐ効果的な換気法など4つのポイント

カビ対策の基本は原因となる3つの条件を満たさないこと、つまり「湿度を下げる」「栄養源を減らす」「空気を動かす」ことです。

これらを日常的に実践することで、カビの発生を大幅に抑制できます。

特別な設備や高額な投資は必要なく、毎日の習慣として取り入れられる方法をご紹介します。

定期的な換気で空気を循環させる

換気はカビ対策の最も基本的かつ効果的な方法です。

1日に2〜3回、1回あたり5〜10分程度の換気を行うことで、室内の湿気を外に逃がし、新鮮な空気を取り込むことができます

24時間換気システムを運転している場合も同様です。

効果的な換気のコツは、対角線上にある窓やドアを開けて空気の通り道を作ること

入口と出口を確保することで、室内の空気が効率よく入れ替わります。

窓が一つしかない部屋では、扇風機やサーキュレーターを使って空気を動かすようにしましょう。

冬場などできるだけ窓を開けたくない場合は換気扇の併用がおすすめ。

雨の日でも換気は有効です。

外気の湿度が高くても、空気を循環させることで室内の淀んだ空気を入れ替え、カビ胞子の滞留を防ぐことができます。

結露を見つけたらすぐに拭き取る

結露は放置すると、そのままカビの温床となりかねません。

朝起きたら窓ガラスやサッシをチェックし、水滴がついていたらすぐに乾いた布で拭き取りましょう

結露が頻繁に発生する場合は、結露防止シートや断熱フィルムを窓に貼ることで、ガラス表面の温度低下を抑えることができます。

また、窓の近くに除湿機や除湿剤を置くことも効果的です。

クローゼットや押し入れの中も結露が発生しやすい場所です。

定期的に扉を開けて風を通し、除湿剤を設置しておくと良いでしょう。

冬場は特に、暖房を使用した部屋と使用していない部屋の温度差が大きくなるため、家全体の空気を循環させることが大切です。

温度差が大きいほど結露が発生しやすくなるため、適度な温度設定を心がけましょう。

日常的な掃除で胞子の繁殖を抑える

カビはホコリや皮脂汚れなどを栄養源として成長します。

定期的な掃除がこれらの栄養源を除去することになり、結果としてカビの繁殖抑制につながります。

特に重要なのは、浴室とキッチンの清掃です。
浴室は使用後に壁や床の水滴を拭き取り、換気扇を回して乾燥させましょう

キッチンのシンク周りや換気扇も、油汚れや食品かすが付着しやすい場所です。

こまめに拭き掃除を行い、清潔な状態を保つことが重要です。

寝室や居室では、週に1回程度の掃除機がけに加えて、家具の裏側や壁際など、空気が滞留しやすい場所も定期的に清掃します。

ときどき家具を移動させて、こもった空気を入れ替えるようにしましょう。

カビは目に見えない胞子の状態で空気中を漂っているため、フローリングや畳のから拭きも効果的です。

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湿度コントロールや調湿建材の活用

室内の適切な湿度は40〜60%とされています。
湿度計を設置して、この範囲を維持するよう心がけましょう。

湿度が高い場合は除湿機やエアコンの除湿機能を活用します。
除湿剤は押し入れやクローゼット、靴箱など、空気がこもりやすい場所に設置すると効果的です。

市販の除湿剤は定期的に交換が必要ですが、繰り返し使えるシリカゲルタイプもあります。

調湿機能を持つ建材や家具を取り入れることも、長期的なカビ対策として有効です。
珪藻土や漆喰などの自然素材は、湿度が高いときは水分を吸収し、乾燥しているときは放出する性質があります。

また、炭や竹炭にも調湿効果があり、クローゼットや下駄箱に置くことで湿度を調整できます。

観葉植物の中には調湿効果のある種類もありますが、水やりによる湿度上昇には注意が必要です。

布団やカーペット、カーテンなども湿気を吸いやすいため、定期的に天日干しや洗濯を行い、乾燥した状態を保つことが大切です。

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快適な住環境のために、今日からカビ対策を始めよう

室内カビは、温度・湿度・栄養源という3つの条件が揃うことで発生します。

現代の気密性の高い住宅やライフスタイルの変化により、カビが繁殖しやすい環境が整いやすくなっていますが、適切な知識と対策があれば十分に予防可能です。

もっとも効果的な対策は「定期的な換気」「結露はすぐに拭き取る」「こまめな清掃」「湿度管理」の4つです。
これらは特別な技術や高額な設備を必要とせず、日々の生活習慣として取り入れられるものばかりです。

今日から実践できる小さな習慣の積み重ねが、快適で健康的な住環境につながります。

窓を開ける、結露を拭く、こまめに掃除するといった基本的な行動を習慣化し、カビのない清潔な室内環境を維持しましょう!


とはいえ、日常的にできることには限界があります。

「換気だけでは追いつかない場所」や「新たに入ってくる胞子」への対策も、カビとの戦いでは欠かせません。

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