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微生物の未来 〜 その10 大きな影響を与える可能性がある分野 〜

社員ブログ tsu

こんにちは、tsuです。

5月も終わりに近づき、6月に入ろうとしています。

沖縄・奄美地方は5月21日ころに梅雨入りしているようですね。

いつ梅雨入りして、いつ梅雨明けするのかはっきしないことが多くなりましたが、

また蒸し暑い季節がやってきますね。日本の気候を楽しんでいきたいものです。

 

1. はじめに

前回、微生物が形成するコミュニティ(前回の記事はこちら)に関して、説明させていただきました。

ヒトの健康から工業、農業への応用も期待でき、さまざな分野に影響を及ぼすことが期待されています。

そこで今回は、微生物研究が大きな影響を与える可能性がある分野をご紹介していきたいと思います。

 

2. 分野について紹介

2-1. 微生物ゲノミクスとメタゲノミクス

  • 進展
    • 次世代シーケンシング技術の進化により、微生物ゲノムの迅速かつ低コストな解析が可能となります。
    • これにより、微生物の多様性、機能、進化についての理解が深まります。
  • 応用
    • 環境中の微生物群集の構成と機能を解明することで、環境モニタリングやバイオレメディエーション(生物的修復)に役立ちます。
    • また、ヒトのマイクロバイオーム研究も進展し、健康や疾患との関連性が明らかになります。

2-2. 合成生物学とバイオエンジニアリング

  • 進展
    • 合成生物学は、遺伝子回路の設計や人工遺伝子の合成を通じて、新しい機能を持つ微生物を創り出す技術です。
    • 特定の目的に適した機能を持つ微生物を創り出すことができます。
  • 応用
    • バイオ燃料、バイオプラスチック、医薬品の生産、環境浄化など、さまざまな産業で利用可能な微生物を設計・構築することが期待されます。
    • 人工知能やビッグデータを利用することで、特定のマイクロバイオームプロファイルに基づいた治療法や予防策が開発されます。
    • また、医療に関することかけではなく、環境や農業においても特定のマイクロバイオームプロファイルに基づいた改善方法が開発されます。

2-3. 抗生物質耐性と新規抗菌剤の開発

  • 進展
    • 抗生物質耐性菌の増加は、世界的な健康問題となっています。
    • 新規抗菌剤の探索と開発は、緊急の課題です。
  • 応用
    • 放線菌やその他の微生物から新しい抗生物質を発見する研究が進んでいます。
    • また、既存の抗菌剤の代替として、ファージ療法(バクテリオファージを用いた治療法)やプロバイオティクスの利用も検討されています。

2-4. 微生物と持続可能性

  • 進展
    • 微生物の利用は、持続可能な資源管理と環境保護に貢献できます。
    • 微生物を利用した持続可能な農業技術の開発が進みます
  • 応用
    • 農業における土壌改良や植物病害防除、廃棄物のバイオリサイクル、温室効果ガスの削減など、多くの環境問題に対する解決策が提供されます。
    • バイオ肥料、バイオ農薬、土壌改良剤としての微生物の利用、環境汚染のバイオレメディエーション技術などが発展します。

2-5. 微生物と健康

  • 進展
    • ヒトのマイクロバイオーム研究は、微生物が健康や疾患に与える影響を理解するための重要な分野です。
  • 応用
    • マイクロバイオームのバランスを調整することで、消化器系疾患、免疫疾患、メンタルヘルスなどに対する新しい治療法が開発されます。

2-6. 極限環境微生物の研究

  • 進展
    • 深海、極地、熱水噴出孔などの極限環境に生息する微生物の研究が進んでいます。
    • これらの微生物は、独自の生理・生化学的特性を持ち、未知の酵素や代謝経路の発見が期待されます。
  • 応用
    • バイオテクノロジーや医薬品開発において、新しい触媒や耐性物質として利用される可能性があります。
    • これらの微生物から得られる耐熱性酵素や耐薬剤性物質は、産業や医療の分野で革新的な応用が期待されます

2-7. 人工知能とビッグデータの利用

  • 進展
    • 人工知能(AI)とビッグデータ解析は、膨大な量の微生物データの解析と理解を可能にします。
    • AIとビッグデータ解析の導入により、膨大な微生物データの解析が容易になり、新たな知見が得られます。
  • 応用
    • 病原菌の検出や診断、微生物の機能予測、創薬のターゲット選定など、様々な分野で活用されます。
    • 新規抗菌剤の設計、環境モニタリングの高度化など、多岐にわたる応用が期待されます。

2-8. クリーンエネルギーの生産

  • 進展
    • 微生物を利用したバイオ燃料の生産技術が進みます。
    • 特に、藻類やメタン生成菌などが注目されています。
  • 応用
    • 持続可能なエネルギー源としてのバイオ燃料の商業化が進み、化石燃料の代替としての利用が期待されます。

2-9. 微生物の工業利用

  • 進展
    • 微生物を利用した工業プロセスが増えます。
    • 特に、発酵技術やバイオリアクター技術の進展が期待されます。
  • 応用
    • 酵素の大量生産、バイオプラスチックの製造、化学物質の生産など、環境に優しい工業プロセスの実現が可能になります。

 

3. 最後に

微生物研究は、生命科学、環境科学、医療、農業、工業など多岐にわたる分野で革新的な進展をもたらし、

これからの科学技術と社会の持続可能な発展に大きな貢献をする可能性があります。

技術の進化と共に、微生物の理解と応用がさらに深まり、持続可能な社会の構築に大きく貢献し、

より良い未来を築くための新たな道が開かれるでしょう。


tsu

研究部に所属するtsuです。時々、社内SEもしています。 研究開発に従事する傍ら、データ分析やアプリケーション開発、データサイエンス関係もしています。研究分野とIT分野を融合するような活動も していきたいですね。 専門はバイオテクノロジーです。

商品企画の便利グッズ5選〜!

ブログ社員ブログ YUAN

今年度より企画開発部に入りましたYUANです。よろしくお願いします。

 

企画開発部では商品企画をしていますが、その際にあって良かった〜と思ったものを5点紹介します。

 

1.OLFA製「カッターマットA3」(裏面がブラウンで良い!)

カッターで信頼のあるオルファ株式会社のカッターマットです。

カッターマットとして、もちろん使用していますが、気に入った点は両面で色が違うところです。化粧箱や製品の部品を、他者へ共有する際に撮影しているのですが、表面のグレーで見えづらいものはブラウン面を背景にしています。

また、メモリもついているので、サイズのイメージもしやすい!とても良い!

 

 

 

2.PLUS製「テープのり SPIN ECO」(ヘビーユーザー向け!)

競争が激しいテープのりだと思いますが、プラス株式会社のこの製品は、小さすぎず安定してのりをはれます。

また、テープ部分は交換できるので、エコ設計!良い!

ちなみに私はヘビーユーザーですが、全く壊れず、良い!とても良い!すぐに使えるように、壁に収納できるように改造しました。良い!

 

 

 

 

3.シンワ測定株式会社「JIS認証 1級 30cm直尺」(ステンレス製ものさし!)

海外製造ですが、JISマーク付きで、精度の高い直尺です!弊社工場長お墨付きで、箱や外装の設計時にとても役立ちます。

また、ステンレス製である程度自重があるので、カッティングの際もズレにくく感じました。良い!

持ってるだけで職人感が出ます!便利!重宝!こちらも壁に収納しています。

 

 

 

 

 

4.メーカー失念「帯電防止二トリルゴム手袋」(耐久性がすごい!)

帯電防止機能付きのゴム手袋です。薄手なのに、耐久性があり、洗って繰り返し使っちゃっています。

また、有機溶剤にも耐えられるので、製品の原料やアルコールを扱う時に使っています。本当に帯電しないので、樹脂ビーズが静電気で手にくっつくのも無くなりました!とても良い!

色が黒という点もかっこいいです。便利!

 

 

 

 

 

5.三菱鉛筆製「UNI R.B.ブッコロー イラスト入りジェットストリーム4&1」(ブッコロー入りでデビューしました!)

これまでは万年筆を愛用していましたが、ついにジェットストリームデビューしました!

しかも有隣堂のキャラクターであるブッコローデザインでデビューしました。確かに書きやすいと思います。良い!

コメントとかも手書きでしやすい!しかも緑色が好きなので、その点でも良いです。

ただ、インクの緑は使った試しがないので、黒インクに変えようかなと思っております!

youtube「有隣堂しか知らない世界」を知っているお客様と商談した時には、盛り上がりそうです!

ブッコロー大好きー!

 

 

以上

商品企画の便利グッズ5選でした。

頑張って、世のためになるような製品を考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


YUAN

「お客様へより良いモノを」 新潟県出身のYUANです。鹿児島や屋久島にも住んだことがあり、九州が大好きです。釣りやアウトドアが好きで、日ごろから「自然」に寄り添う生活をしたいです。お米とお酒も大好きです。

リフォームしました!

社員ブログ 昭和の営業マン ポン

皆さんコンニチハ!社員が増えてきたので、久々登場のポンです。今は5月ですが、4月には2人の新入社員が入ってきまして、賑やかな会社になりました。

 

今回は私事ではありますが、家を建てて今年で24年になりまして、住むには全然問題は無いのですが、24年もたちますと、外観が色あせてきまして、最初は黒だった樋やシャッターボックス等が経年劣化で白く変色したり、瓦の色も黒だったのがコゲ茶色になったりと、老朽化が否めないようになりました。そこで、リフォームしようと思い、ハウスメーカーに連絡して、色々と見てもらい、見積をもらいましたが、ビックリ!!普通に2000CCの車が1台買える程の金額でした。ですが、担当の人の説明を色々聞くと、木造住宅は、だいたい10年置きぐらいにリフォームするのですが、私が建てたハウスメーカーは20年置きでも問題ないと言われ、だったら高くても仕方ないかと思い、思い切ってリフォームする事に決めました。

担当者と色々と仕様を打ち合わせして、どうせ色あせるなら、最初から判りにくいアイボリーホワイトに屋根以外は全部塗る事にしました。サッシは塗装できないので、黒のままにして、屋根の色は今風の濃いグリーンに決めました。

 

足場を組んで工事が始まるのですが、工事期間中は職人の車を駐車場に停め、私たち家族の車は道路に停めなければいけないので、ちょっと面倒でした。

 

工事が始まって完了まで約1か月程かかりましたが、完成した画像がこちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうですか、天気が曇っているので、わかりづらいのですが、屋根の色がグリーンになっているのが、お解りでしょう。

屋根の色や色々な物を塗り替えて、全く今までとは違う家に変身したように思います。

最初に見積を見た時は高いと思いましたが、出来上がりを見たら、やって良かったとつくづく思います。

1件屋をお持ちの皆さん、人間と一緒で家も年取って行くのです。人間はリフォームする事はできませんが、家はリフォームして、新しくする事ができるのです。迷っている方は迷わずリフォームしましょう。「な んのこっちゃ!」

 

ウチの周りにはあまり見かけませんが、ちまたではカメムシが大量に発生している所があるようです。そんな時には弊社の子会社から発売している。「さらばカメムシッ」が活躍します。ドラッグストアやホームセンターで絶賛発売中!

 


洗濯機やドアノブにはどれくらい菌がいるのか?

社員ブログ マル

こんにちは、商品開発のマルです

 

4月は雨季かと思うくらい雨の日が多かったです。

見返したところ30日間のうち、なんと19日間は雨マークが。

それに加えて花粉や黄砂などもあり、洗濯物はなかなか外に干せず部屋干しする日々でした。

 

すると気になるのが生乾き臭

濡れている時間が長いと雑菌が繁殖し、あのイヤ〜な生乾き臭が発生します。

では洗濯機の中には一体どれほどの菌が存在しているのでしょうか?

 

菌数を確認するペタンチェックを使って調査することに

 

こちらは我が家の洗濯機です。

3年ほど前に買い替えた、比較的新しいものです。

何十年戦士のような菌はまだ住み着いていないと思いますが……

 

洗濯槽の側面と底面にペタン

そしてしばらく寝かせます。

我が家の洗濯機の雑菌数はいかに……

結果は後日ご報告します

 

 

身近なもので言うと手の触れる機会の多いドアノブも気になります。

事務所のドアノブもついでにペタン

 

一晩培養した結果がこちら

 

なにやらモヤモヤとしておりますね。

このモヤモヤの塊ひとつひとつがコロニーと言って、細菌が集まったものだそうです。

角度を変えて光を当てて見るとよく分かるのですが、形や厚み、色味や質感など異なります。

 

この特徴を見て何の菌がいるか確認することができるんだとか。

 

横から見ると結構厚みがあるんですね!

普段はあまりまじまじと見ることが無かったので、非常に興味深く見ておりました。

ビッグバイオ商品の成分であるバチルス菌らしきコロニーも健在

変な菌はいなかったようで安心しました!

 

さて、我が家の洗濯機にはどれほどの菌が存在しているのでしょうか?

またご報告します!お楽しみに