お知らせ・ブログ

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夏野菜の生育試験

社員ブログ coba

こんにちは

研究部のcobaです。

8月も後半なのに尋常じゃない暑さですね。やっぱ地球おかしくなってますね。

さて、夏と言えば夏野菜。今回はバイオの惠を用いたピーマンの野外試験についての話です。

 

バイオの惠の評価は、ポットで試験したり野外の畑でやったりしています。今回は会社の敷地内に開拓した野外の畑で実施しました。植物系の分解物がたっぷり入った市販の土をベースに畝を作りました。さらに畝の右半分だけバイオの惠の粉粒タイプを投入しました。

 

ちょうどピーマンの苗がホームセンターで発売される4月頭から試験を開始しました。

以下に時系列で写真を貼っていきます。

4月8日;植えてすぐなので苗の大きさは揃っています。

 

4月30日;バイオの惠を投入した右の2本のほうが大きいですね。

 

5月2日;さらに大きさに差が出てきました。

 

5月24日;右側はどんどん成長しています。

 

5月29日;もう勢いが全然違います。

 

このようにピーマン本体は明らかにバイオの惠を投入したほうが生育が良い結果となりました。

では肝心のピーマンの収穫量はというと、バイオの惠を投入した右側2本は、8/21日時点でピーマンの総重量で679gと996gでした。一方左側2本の収穫量は、230gと115gでした。

 

正直ここまでの差が付くとは思いませんでした。今回の結果の要因として、土づくりの段階で微生物のエサとなる植物由来の有機系資材を多く投入したことがあげられます。エサがふんだんにあることで微生物の本来持っているチカラが最大限に発揮されたのではと考えられます。今後はより適したエサの選定と投入量を確立し、バイオの惠と合わせてお客様に提案していけたらと思います。


よく見かけるガチガチのコンクリート護岸をなんとかできないものかと。。。

社員ブログ coba

こんにちは

研究部のcobaです。

今回は住宅街などでよく見るコンクリート護岸に対する取り組みの話をちょこっとだけしようと思います。

このような光景はいろんなところでよく見かけますよね。一見きれいに整備されているように見えますが、生物多様性の観点ではとても残念な光景です。また、自然護岸が持っている水質浄化能力も、コンクリートでシールドされているせいで完全に失われています。

コンクリート護岸のデメリットをまとめてみました。

①生物多様性⇒生き物がとても住みづらい環境で、生物多様性が失われている

②水質浄化能力⇒自然護岸に比べて浄化能力が著しく低下

③景観⇒人工的で殺風景、人が安らげる風景ではない

このような状況を当社が持つBB菌やブロック封入技術などで何とかできないか、いろいろ考えています。方向性としては菌入りの水質浄化能を持ったブロックに、水草などの植物が定着しやすい仕組みを織り交ぜて、今のコンクリート護岸を生かしつつその菌入りのブロックを効果的に配置して上記のデメリット、特に生物多様性などをメインに解決できないかと考えています。まあ生物多様性が増すと微生物の活動も含めた生物の活動が活発となり水質浄化にもつながると考えられます。

現在、付き合いのある大学の先生や関連企業の協力のもと、少しずつではありますが前に進めています。何かしら進展があったら報告したいと思います。


寅さん@名シーンに思う

社員ブログ coba

こんにちは

研究部のcobaです。

映画「男はつらいよ」の中に、あるシーンがあります。

満男が寅さんにこんな質問をします。

「人間は何のために生きてんのかなぁ?」

それに寅さんがこたえます。

「うーん、なんて言うかな、ほら。生まれてきてよかったなって思うことがなんべんかあるじゃない、ね。そのために生きてんじゃねえのか。」

 

うーん、こころに沁みるいい言葉です。社会に貢献するだとかそんな小難しいことじゃなく、シンプルに生まれてきてよかったと。。。

私もだいぶ長く生きていますが、自分の人生を振り返ったとき、何回かそんなことがあったような気がします。仕事関連でも印象に残る良かったなってことがありました。

以前、製薬会社に勤めていた時、ある患者団体との交流会に参加しました。その時に直接患者さんから、薬の溶解セットがとても使いづらいから改良してほしいと言われました。その件は正式なクレームとしては会社にあがってきていなかったのですが、途中で溶解液が止まったり、トントン叩かないと溶解液が移注できなかったり、確かに使いづらかったのです。私がその製剤の開発担当者だったので、何とかしますとその場で患者さんに答えました。

溶解セットの改良は、メインの開発業務に比べたらあまり社内の評価につながるような業務ではありませんでしたが、患者さんが困っているなら改善しないとという思いで取り組みました。薬の付属品の変更には厚労省への変更申請などの面倒な手続きが必要で、溶解セットの不具合の改良と申請作業で1年ほどかかりました。

時間はかかりましたが、無事に不具合を解消できました。その後、使いづらいと直接言ってくれた患者さんには会うことはありませんでしたが、きっと改良品が届いて喜んでくれているだろうなと勝手に妄想していました。まぁどちらかというと地味な部類の仕事で、特に誰からも褒めてもらったりもしていませんが、今振り返ってみると“やって良かったな”って思えるようなじんわり嬉しくなるような仕事でした。

ビッグバイオでもそんな後から振り返って良かったなと思えるような仕事ができたらいいなと。


バイオの惠@九州大学で実施した試験検証について

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こんにちは

研究部のcobaです。毎年のことですが熊本は残暑が厳しいです。早く涼しくなってほしいものです。

さて、今日は当社の微生物をメインとした土壌改良材であるバイオの惠の試験検証に関する話です。まあ、あまり堅い話にならないようにデータ取得の経緯なども含めわかりやすく解説できたらと思います。

データ取得の目的は以下の2点です

①バイオの惠が何で効いているのかの仕組みの解明

②さらなる改良のヒントを得るため

バイオの惠の効果を実感されて何年もリピートされている農家さんがいるのですが、効果メカニズムに関してはこれまでたぶんこうだろうという推測でしかなかったです。それが今回のデータ取得でかなりの裏付けが取れた気がします。

 

経緯ですが、昨年、熊本県にバイオの惠の開発に関する補助金申請をしていて、無事に採択されましたので九州大学の協力のもと、バイオの惠の植物生育の面からの解析を行いました。研究パートナーとして九州大学の農学部の大学院に目的とする解析を行っている土壌微生物の研究室があり、委託研究というかたちで検証を行いました。

検証結果は以下の資料にまとめました。

九大試験まとめ(PDF)

大きなくくりでいうと、「植物生育促進因子の評価」と「植物の根の近傍での菌の解析」の二つの検証を行いました。

ではまず「植物生育促進因子の評価」についてですが、関連するいずれの因子に対しても能力を有しており、非常に良い結果でした。

特に窒素固定可能については、空中窒素を固定化できる菌がいるということで、窒素肥料が低減できる可能性が期待できます。さらに肥料成分のリン酸やカリウムの可溶化能を有することは肥料効率のアップにつながりこちらも肥料低減につながると考えられます。

以上より、バイオの惠には植物生育促進効果という視点で非常に有用な菌が含まれていることがわかりました。補助金申請の目的は、この植物生育促進因子の評価でしたが、九大の先生がさらにいろんなことを調べてみたいと興味を持たれたので予定外で次の「植物の根の近傍での菌の解析」の検証を実施しました。

 

実は継続してバイオの惠をご使用いただいている八代のイチゴ農家さんがいて、九大の先生がぜひそこの土を解析してみたいとのことで、イチゴハウスの土をサンプリングして遺伝子解析を行いました。

解析の結果、バイオの惠を使用した畑の根の近傍にはバイオの惠と共通する細菌が11種類も検出されました。一方、根から離れた表土ではバイオの惠と共通する菌は1種類しか検出されませんでした。よって、バイオの惠の菌は根の近傍で何らかの重要な働きをしていることが強く推察されます。

さらに根の近傍で検出された11種類の菌のうち、一番多かったのがバチルスサブチルスで、このバチルスサブチルスは植物に多大な有益な効果を発揮することが多くの論文で報告されています。

この論文ではバチルスサブチルスが生育促進だけではなく病気に対する耐性にも大きく関与していることが報告されています。

いやぁ、実に素晴らしい結果です。繰り返し使用いただいている農家さんの中には病気に強くなったと実感されている方もおり、今回の実験と論文の報告からそれが裏付けられたといえるかもしれません。

 

今回の九大でのデータ取得はバイオの惠の効果を裏付ける貴重なものになったといえます。準備段階の熊本県への補助金の申請はなかなか大変でしたが、予定していた以上の追加検証まで行っていただきバイオの惠の実力を深掘りできた気がします。ただこれは、まだまだバイオの惠の効果のほんの一部に過ぎず、また様々な違った切り口でさらなる効果検証を継続していきたいと考えています。

 

 

 

 

 


会社から見える謎の巨大生物

社員ブログ coba

こんにちは

研究部のcobaです。

会社の研究室は南側に面していて窓から見える景色は自然がいっぱいでなかなか良い眺めです。

目線を右のほうに移すと、巨大なススキのお化けのようなものが現れます。

後ろにススキが見えますが、大きさを比較するとその巨大さがわかります。謎は解明しないと気が済まないたちなので天気のいい日の昼休みに近くまで行ってみました。

近くで見るとますますデカイです。

高さは4メートルぐらいはありそうです。すごい迫力です。

根元に落ちてた先端部分を拾ってみると、ふさふさの中に種が沢山ありそうです。遠めに見てなかなか美しかったので家の庭にでも植えてみようかとも思いましたが、最終的にこの大きさに成長することを考えると断念しました。

で、この正体は何かというと。写真をグーグルレンズで検索するとどうやらシロガネヨシという植物らしいです。

写真さえあればすぐ検索できるなんて便利な時代になりました。以前だったら植物図鑑を調べるか、ネットで「イネ科」「巨大」とかのキーワードで検索するしかなかったですよね。

巨大生物の正体がわかり、なんだか気が済んだって感じです。

また新たな謎が出てきたら調べて報告しますw


近くの小学校でショウガ販売がありました

coba

こんにちは

寒くなっていろんなものがおいしくなる季節ですね。

ビッグバイオがある熊本県宇城市小川町は県内有数のショウガの産地で、熊本県は高知県に次ぐショウガの生産全国2位なのでした。

近所の小学校からショウガ販売をするので来てくださいとの案内がありました。なにかパフォーマンスもあるとのことで、研究員3人でてくてく歩いて行ってきました。(決して時間を持て余してたってわけではありませんよw)

ひと学年10人ぐらいのこじんまりとした小学校です。

3.4年生の手話ダンスのパフォーマンスがあり、一段落したところでサプライズゲストが。

なんと熊本県のキャラクターのくまモン登場です。これには小学生大盛り上がりです。

幼稚園児も来ててくまモンとおそるおそる触れ合っていました。

しっかりショウガを買って帰りましたよ。最後に先生と話をしましたが、近くの農家さんの協力のもと植え付けから収穫まで全部小学生が実施したそうです。いやいや貴重なショウガです。

来年はビッグバイオの土壌改良材のバイオの惠をぜひ試してもらいたいところですが、その話はまた次回かな。


高校の理科の先生方の見学会

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こんにちは

研究部のcobaです。まだまだ暑い日が続きますね。

先日、高校の理科の先生のグループが見学に来られました。物理化学部会の先生方11名と当社でインターンシップ研修予定だったけどコロナで欠席されていた生徒さん1名です。生徒さんは無事に治ったので一緒に見学に来られました。見学だけでなく実習も希望されていましたので、菌の植え継ぎや顕微鏡観察、消臭効果試験などもプログラムに加えました。実習も交えた見学対応は初めてだったのですが、事前に代表の松橋高校の先生とじっくり打ち合わせを行っていたおかげでたいへん盛況な見学会になりました。

そもそもの見学のきっかけは、松橋高校のインターンシップ研修のカリキュラムを当社で組んで高校に提出していたところ、ぜひ先生たちを対象に見学や実習をさせてほしいと申し出があり今回このような運びとなりました。最初は理科の先生たちに実験の様子とか見てもらうなんて釈迦に説法じゃ!?みたいな感じでちょっぴり消極的でしたが、地域の企業がどのような取り組みをしているのかを見てみたいとのことだったので快諾しました。

まずは会議室で社長から会社概要の説明がありました。皆さん動画に真剣に見入っています。その後研究室に移動します。

これは学生さんにカビハロー試験のシャーレを見せているとこかな。学生さんが参加できなかったインターンシップの補足みたいな雰囲気もありました。あと、先生方も積極的に質問されていて、こうしたらもっといい製品になるんじゃ!といった逆提案なども受けたりしてたいへん盛り上がりました。

これは水質浄化の汚れの凝集実験をしているところです。墨汁の凝集実験で、天然系の凝集剤で透明な水になるのですが、ある先生から繊維に付いた墨汁も落ちるんじゃないか?との質問があり、急遽予定外でその場に合った不織布に墨汁を垂らして検証してみたりと、こちらもとても楽しみながら実験ができました。

さらに実習では、実際にバチルス菌をシャーレに植えてもらいました。学生さんと先生1名にやってもらいました。

クリーンベンチ内での菌の植え継ぎ作業は初めてのようで緊張気味でした。写真は研修翌日のシャーレですが、左が先生で右が学生さんで二人ともコンタミすることもなく、しっかり植え継ぎができていました。どっちかっつーと先生より生徒さんのほうがシャーレ全面を使っていい感じですがw。

これは別の菌ですが、私が以前植え継いだものです。本来なら植え継ぎ時にコロニーの形状まで確認したいので、このように1つ1つのコロニーが確認できるように徐々にスピードを上げて撒く必要がありますが、そこは見学者とは年季が違いますので今回はまあいいでしょう(上から目線w)。後日、実習のシャーレと私のお手本シャーレ(おいおいw)も合わせて写真を松橋高校に送らせていただきました。

そんなこんなで予定していた2時間を多少オーバーしましたが、とてもいい見学会になったかなと思います。最後に先生から今回の見学会で当社の取り組みの姿勢なども生で感じることができ、今後の教育の現場に活かしていきたいとコメントをいただきました。微力ながら少しはお役に立てたようで良かったです。


春は植え付けの季節です!

coba

こんにちは

研究部のcobaです。

まだ4月なのに今日の気温は29℃まで上がりました。

熊本は春が短かくてすぐに暑くなります。なので私は春物のジャケットとか全く持っていません。

 

どーでもいい話はこれくらいにしてw今回も前回に引き続け社内の圃場試験について書こうと思います。

前回のブログで、ポット試験より圃場試験のほうが圧倒的に効果の差が出やすいことを書きましたが、今が植え付け時期の夏野菜で試してみることにしました。

社内の空き地にはまだ余裕があるので新たに2つの畝を作ることにしました。たった2つの畝ですが、慣れていないのでなかなか大変な作業でした。

同僚の研究員にも実験器具からスコップに持ち替えて手伝ってもらい、なんとか出来上がりました。いやいやいい運動になりましたわ。

草取りしなくていいように黒マルチを張って完成です。大変だったけど完成して自己満足度高いですw

 

さあ植え付けです。

夏野菜のナスとピーマン。向こうの畝にはキュウリとトマトを植えました。前回同様に右半分にはバイオの惠を入れてて左半分は対照区で左右で差が見れるように植えました。

さらに近所の有機農家さんから種ショウガをいただき植え付けました。

実は会社がある熊本県宇城市小川町は県内一のショウガの産地なのでした。バイオの惠で効果が出るといいな。

 

さて植え付けは順調に終わりましたが、手前の畝の去年の10月に植えたタマネギを見てみると

大変なことになっています。右半分がバイオの惠を添加したほうですが誰が見ても明らかにデカイです。最初は同じ大きさの苗だったのに驚きです。

タマネギを掘り返してみると

右がバイオの惠を添加したほうです。もう説明はいらないですね。もちろん全数回収して重量と直径と葉長をちゃんと計測しましたよ。ものすごい差が出て、もう驚きしかないですね。

 

実はバイオの惠を長年リピートして使っていただいてる農家さんが熊本県内に数十戸あるのですが、効果を実感されていることを伝え聞いています。バイオの惠はかなり手間をかけて作っていますので、決して安い資材ではありませんがリピートしていただいて本当にありがたいです。これからも効果を実感していただける製品をしっかりと供給していかないとなとあらためて思った次第です。

 

去年から社内の圃場で実際に土に触りながら評価を行っていますが、実際に耕してみたり、土の弾力を感じたり、植えてみたり触ってみたりしないとわからないことが沢山ありました。なので圃場試験はこれからもずっと続けていくつもりです。