研究室にいる悪役たちは・・・実は美しかったりする
こんにちは
梅雨明け間近ですね。
明けたら明けたで今年も酷暑なのでしょうか。
心配してもしょうがないですね。
さて、今回も研究室で目にしたあれこれを紹介したいと思います。
商売柄、研究室ではいろんな悪役たちを扱っています。
悪役といっても家庭内のクロカビやヌメリの原因菌などですが・・・
その悪役を分離して扱っていると、悪役とは思えないほどの美しい瞬間に出会えたりします。
まずはこの写真
つるんとした光沢のあるピンク
食べたら甘ずっぱいイチゴ味がするのかなぁ~って雰囲気ですが
実はお風呂場に発生するピンクヌメリの原因菌のひとつなのでした。
食べてはいけません!
さて次ですが
野原の片隅にたたずむ綿帽子のようなかわいらしい姿です。
思わず触ってみたくなりますが
これも家庭のクロカビの一種です。
胞子を吸い込むとアレルギーを発症する場合もある危険な奴です。
さてお次は
これは何でしょう?
黄金と緑色が混ざったなんとも魅惑的な光沢ですが
これは細菌用の染色液が乾いて固まったものです。
悪役ではないですが
普段は青色をしていて、乾いて光の反射の関係で
妖しく輝いて見えました。
さて最後は
なんとも儚げで触ると壊れそうなくらい繊細な姿をしていますが
これはお風呂などの水気の多いところに発生して
目地の隙間などに入りこんで、こすってもなかなか落ちない超悪役のクロカワカビの胞子です。
普段見ている様子からは想像できない姿です。
このように研究室で扱っているモノたちは、時として美しい姿を見せてくれたりします。
研究室では日々多くのテーマを抱えてバタバタしているのですが
こういうものを見ると、一瞬その忙しさも忘れて見入ってしまいます。
今回はこういったものを研究室の中だけに留めておくのは惜しいと思い
ちょっと紹介してみました。
ではまた次回。
coba
coba
製薬メーカーからの転職組で研究部で働いています。週末は釣りばっかりしてます。 オミクロンは感染力が強くてなかなか厄介ですね。まあ春が来ない冬は無いのでもうしばらく辛抱しましょう。