やるかやられるか! 菌たちの戦いの最前線

研究室のcobaです。

今回も研究室で起こったちょっとした出来事を報告したいと思います。

まずはこの写真を見てほしいです。

 

これはクロカビの胞子を添加して培養したシャーレですが、真ん中よりちょっと下に白っぽい細菌が混入して増殖したものです。

クロカビを培養しようとしたシャーレに細菌が混入してしまったので培養自体は失敗ですが、注目すべきは細菌のコロニーの周囲に何も菌が生育していない空白地帯が存在することです。ここがまさに菌たちの戦いの最前線になります。細菌がカビの増殖を抑える物質を出してカビの生育を阻止しています。今回はシャーレの中ですが、自然界でもこのような戦いは日々繰り返されています。

 

この白い細菌はもしかしたらカビを抑制する新たな細菌かもしれないと大いに期待して分離してみましたが、すでに研究室で管理してて製品にも使用されている細菌でした。残念ながら大発見ではなかったですが、製品に使用している細菌はクロカビをしっかり抑制していることがあらためて確認できました。

今回は抗カビ効果のある新しい細菌の分離はできませんでしたが、今後もこうした戦いの場を発見した際には、菌を分離して確認してみようと思います。そうした地道な取り組みがいつか実を結ぶ。。。かもしれません。

 

ビッグバイオではこのような自然界の菌たちの抑制作用を利用して様々な製品づくりに活かしています。


そこら中に菌がいますが何か?

初めまして
10月に入社したばかりのcobaと申します。
研究開発室で働いています。

さて、昨今抗菌剤や除菌効果をうたった製品のCMが毎日のように流れていますが、それらを見ているとどうも違和感を覚えます。菌は全部悪者だから退治しないといけないといった雰囲気がひしひしと感じられます。

私たちの身の回りにいる菌は、病気の原因になるような「悪い菌」もありますが、人体や環境に有用な「良い菌」、あとは害もなく特に有用でもない「その他の菌」のだいたいこの3つに分けられます。よって「悪い菌」は退治しないといけませんが「良い菌」まで殺してしまうといろいろと不都合が生じてしまいます。

例えば皮膚の表面には皮膚常在菌が居てそれらが皮脂などを分解することによってグリセリンや脂肪酸を作り出し皮膚のpHを弱酸性に保ち黄色ブドウ球菌の生育を抑えて皮膚の状態を健全に保っています。また腸内にも多くの細菌が存在し、善玉菌と悪玉菌のバランスを保つことで健全な腸の状態を維持しています。なので、菌は全部退治すればよいというものではなく、むしろ有用な菌にはちゃんと働いてもらわないといけません。実際に菌はそこら中にいますし、全部退治するのは無理ですし、全部退治してしまうことによる害もあります。よって大事なのは菌のバランスと思われます。

ここで身の回りの菌に関する簡単な実験をしてみました。実験室で余ったシャーレに指先を軽くトントンと数カ所押し当ててみました。数日後には写真のようにふさふさしたカビ様のものや細菌と思われるものなどたくさんの菌のコロニーが確認され、手の指には多くの菌が存在していることが分かります。これは別に私の手が特別汚れているからではなく、皆さん大体こんなもんです。生活空間はそこら中菌だらけなのです。

我々ビッグバイオでは自然界の有用な菌を用いてその効果を評価し、抗菌剤や防臭剤、水質浄化剤などを製造しています。周りの菌を全部退治するといった立場ではなく、有用な菌を用いて悪い菌を防ぎ、その環境が良い菌のバランスを保てるような製品作りを常に心掛けています。


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