バイオの惠@確かに菌が効いてます!
こんにちは
朝晩ずいぶん涼しくなりましたね。
秋も深まりこの時期はいろんな魚が良く釣れます。
釣り好きの私は、週末が近づくたびにとソワソワと落ち着きませんw
さて、植物を使った生育試験のほうも
夏場は長雨や暑さで試験自体が成り立たないことが多かったのですが、ここにきて順調に推移しています。
現在生育試験を行っているのは弊社の「バイオの惠」という生育促進剤です。
有用微生物がたっぷり入った粉体や液体の製品になります。
すでに発売して何年か経過しています。
発売時には圃場を使った生育試験を行っており効果はしっかり確認しています。
今回の試験はさらに突っ込んで実施しています。
含まれている有用微生物が効いていると思うのですが、製造工程の都合で微量の肥料成分が含まれておりその効果かもしれないという可能性は否定はできません。
じゃあ何が効いているのかはっきりさせようじゃないの!ってことで
生育試験に詳しい肥料メーカーさんのアドバイスなども受けて
バイオの惠をオートクレーブ滅菌して菌を完全に殺して評価してみました。
試験系は以下の3つです。
- 対照区;何も添加しない
- 試験区1;バイオの惠 粉体 滅菌済み
- 試験区2;バイオの惠 粉体
これらの3つのグループで小松菜を用いて3週間試験した結果が以下の写真です。
写真左から順に 対照区 バイオの惠粉粒滅菌 バイオの惠粉粒
御覧の通り結果は一目瞭然です。
バイオの惠を添加した右端の3つのポットが明らかに生育が良いです。
一方滅菌したバイオの惠では、対照区とほとんど変わりません。
滅菌して効果がなくなるということは、含まれる有用微生物が効果を発揮していることは間違いありません。
いやいや安心しました。混入している微量の肥料成分が効いているわけではないことが証明できて。
この結果から更なる課題も明確になりました。
じゃあ有用微生物がどう作用して効果を発揮しているのか?
弊社の保有する有用微生物は様々な有機物の分解能を有していることは実験室レベルで確認しています。よって土壌中にある有機成分を分解して肥料として吸収しやすいようにして生育促進を行っていることは容易に想像できます。ただ、生育の非常に初期段階から効いており、実は双葉の段階ですでにバイオの惠のほうがサイズが大きかったので、何かそれ以外のメカニズムがあるんじゃないかと思っています。
たとえば根圏に何らかの良い作用をするとか。。。
当然そこも詰めていくつもりです。
また何かわかりましたら本ブログで報告しますね。
coba
製薬メーカーからの転職組で研究部で働いています。週末は釣りばっかりしてます。 オミクロンは感染力が強くてなかなか厄介ですね。まあ春が来ない冬は無いのでもうしばらく辛抱しましょう。