ヌメリとは何ぞや?その正体は?
こんにちは
GW明けで休暇ボケは大丈夫ですか?
「忙しくてボケてる暇なんてねーよ!」なんて方も多いかも。
そういう私も休暇明けが提出期限の書類があり、いきなり激務でした。
さて、今回も研究室の面白ネタをご紹介(自分で勝手に面白いと思っているだけですが(^^ゞ
皆さんヌメリって何だか知ってますか?
台所の流し台やお風呂の排水溝に現れる触るとヌルっとするあの気持ち悪い奴です。
我が家にも時々発生しますが、妻も子供たちも見て見ぬふりしていますので、結局ブツブツ言いながらいつも私が掃除しています。
それはさておき
察しのいい方はうすうす気付いているかもですが、ヌメリは時間が経つと現れてくるので何かの生き物かなって思っている方も多いはず。
それ正解です!
ざっくり言えば微生物の塊と思っていただければいいかと。それも複数の微生物が集まって増殖したものですね。
その証拠にヌメリを採取して栄養豊富なシャーレに展開してみると。。。
このようにいろんなものが生えてきます。
細菌っぽいのから酵母様のものなど、少なくとも4種類ぐらいの形が違ったコロニーが確認できます。
ちなみにこれは我が家のふろ場の排水溝から採取したものです。(でも我が家が特別汚れてるわけじゃないですからね。どこのヌメリからも何らかの微生物が確認されるはずです)
ヌメリの正式名称は「バイオフィルム」と言います。バイオ=生き物、フィルム=薄い膜 そのままですね。
国内には、ちゃんと「日本バイオフィルム学会」なるものがあって多くの研究者がヌメリの研究を行っています。
弊社ではヌメリ対策のスプレーや錠剤を販売しており、実際のヌメリを用いてヌメリ防止に効果があることを確認して製品化しています。
今後研究室では、ヌメリから微生物を分離してその正体を見極め、しっかりとした製品づくりにつなげられるように、さらにヌメリを深掘りしていこうと思っています。
coba
製薬メーカーからの転職組で研究部で働いています。週末は釣りばっかりしてます。 オミクロンは感染力が強くてなかなか厄介ですね。まあ春が来ない冬は無いのでもうしばらく辛抱しましょう。